【NBAのすうじ!】NBAでシュート効率が最も良い選手はだれ?シュートエリアごとに徹底分析してみた!

この記事の読者の対象
  • NBAが好きな人
  • 最近NBAを見始めて、もっと選手を詳しく知りたい人
  • NBAのスタッツを見るのが好きな人


こんにちは!しゅんです!

今回はNBAで今だれが一番シュート効率が良いのかを、数字を使って分析します!

NBAの試合を見ていて何となくこの人シュートたくさん決めるな~という印象を抱くかもしれませんが、実際にそれが正しいのか数字を使って見ていきましょう!


上図のようにリングからの距離でシュートエリアを分けて、各エリアでシュート効率が良い選手を見ていこうと思います!

NBAを数字を使って分析する記事を書いてたりします。
ぜひ他の記事も読んでみてください!



このブログの簡単な紹介はこちらに書いてあります。
興味があったら見てみてください。

このブログでは経営工学を勉強している現役理系大学生が、経営工学に関することを色々話していきます!


ぼくが経営工学を勉強している中で感じたことや、興味深かったことを皆さんと共有出来たら良いなと思っています。


そもそも経営工学とは何なのでしょうか。Wikipediaによると

経営工学(けいえいこうがく、英: engineering management)は、人・材料・装置・情報・エネルギーを総合したシステムの設計・改善・確立に関する活動である。そのシステムから得られる結果を明示し、予測し、評価するために、工学的な分析・設計の原理・方法とともに、数学、物理および社会科学の専門知識と経験を利用する。

引用元 : 経営工学 – Wikipedia

長々と書いてありますが、要は経営、経済の課題を理系的な観点から解決する学問です。


それではやっていきましょう!


分析に用いるデータ

Basketball-Reference.comのShootingデータ

今回分析をするに当たって、Basketball-Reference.comの2023-2024レギュラーシーズンのShootingデータを使用しました。Shootingデータには

  • 各エリアから打ったシュートの割合
  • 各エリアから打ったシュートの成功率
  • アシストされたシュートの割合
  • ダンクの割合
  • コーナースリーの割合


といったデータが載っています。

もっと深堀り!


トレードによってシーズン中に複数のチームに在籍選手はそれぞれのチームでのスタッツデータと全部合わせたスタッツデータがありますが、今回は全部合わせたスタッツデータのみを使用しています。

また今回は出場試合数が42試合未満の選手は除外し、計345人の選手のデータを使用しています。



0-3フィートはだれが上手いの?


0-3ftはだいたい0~0.91mくらいのゴール下です。


上図は八村選手の各エリアでのシュート割合とシュート成功率を表しています。0-3ftの所を見ると八村選手は

全体のシュートのうち0-3ftが29.6%を占めている
0-3ftでのシュートの成功率は81.0%である

ということが分かります。ちなみにこの成功率は0-3ftからのシュート割合が20%以上の選手の中で7番目に高いです。


この表は0-3ftでのシュート割合が20%を超えている選手の中でシュート効率が高い順に並べた表です。3列目がシュート割合、4列目がシュート効率をそれぞれ表しています。TOP4選手の基本スタッツは下記の通りです。

ポジション:C
得点:4.3
アシスト:0.5
リバウンド:3.0
FG%:72.0%
3P%:0%
FT%:62.2%

1位:ジャクソン・ヘイズ

ポジション:SG
得点:8.8
アシスト:1.6
リバウンド:3.4
FG%:51.5%
3P%:34.8%
FT%:83.2%

2位:テレンス・マン

ポジション:C
得点:8.8
アシスト:1.1
リバウンド:6.9
FG%:74.7%
3P%:0%
FT%:50.6%

3位:デレック・ライブリー2世

ポジション:PF
得点:30.4
アシスト:6.5
リバウンド:11.5
FG%:61.1%
3P%:27.4%
FT%:65.7%

4位:ヤニス・アデトクンボ


この中から2位のテレンス・マン選手4位のヤニス・アデトクンボ選手の2選手について詳しく分析していきます!


テレンス・マン選手を分析!


TOP4のうち3人がPF・Cである一方、特異なのは2位のテレンス・マン選手で彼はポジションがSGにもかかわらずこのエリアで83.3%もシュートを決めています。


テレンス・マン選手のシュートエリア分布とシュート効率は上図の通りです。これを見ると3Pを最もたくさん打っており、その次に0-3ftでたくさん打っていますね。

もっと深堀り!


なぜテレンス・マン選手がこんなにゴール下の確率が高いのかを調べるためには、実際に試合の映像を見る必要がありそうです。


上の動画をざっと見た感想としては、

・速攻からの得点
・オフェンスリバウンドからの得点
・味方のアシストからの得点

が多いように感じました。オフェンスリバウンドからの得点が多いということはオフェンスリバウンドをたくさん取っているのではないかと思い、少し調べてみました。

2023-2024レギュラーシーズンの、42試合以上出場しているSGの選手の平均オフェンスリバウンド数とテレンス・マン選手のオフェンスリバウンド数はそれぞれ

・SG平均:0.63
・テレンス・マン:1.2

となっており、やはりオフェンスリバウンドをたくさん取っているということが分かりました。そしてこの数字は42試合以上出場したSGの選手75人のうち、4番目に高い数字でした。



ヤニス・アデトクンボ選手を分析!


TOP4のうち、圧倒的に平均得点が多いのが4位のヤニス選手です。


上図はヤニス選手のシュート分布とシュート効率を表した図です。これを見ると実に半分以上が0-3ftのシュートであり、それを81.8%の確率で決めていることが分かります。

ヤニス選手もオフェンスリバウンドをたくさん取っており、1試合平均2.7本ですがこれは全PFの選手中で1番多いです。

またヤニス選手はアシストされた得点の割合も非常に低いです。TOP4の選手の2Pシュートのうち、アシストされた割合はそれぞれ

ジャクソン・ヘイズ:84.9%
テレンス・マン:63.9%
デレック・ライブリー2世:81.0%
ヤニス・アデトクンボ:50.9%

となっており、ヤニス選手が1番アシストされた割合が少ないです。PF平均と比べてみても、

PF平均(42試合出場選手):62.9%
ヤニス・アデトクンボ:50.9%

と、平均を下回っています。すなわちヤニス選手は結構自らシュートをクリエイトするにもかかわらず、めちゃめちゃ高確率でシュートを決めるということがこの数字から分かります。


3-10フィートはだれが上手いの?


3-10ftはだいたい0.91~3.05mくらいの距離です。


上の表は3-10ftのシュートが全体の20%以上を占める選手の中で、シュート効率が高い順に並べた表です。TOP4選手の基本スタッツは下記の通りです。

ポジション:PF
得点:5.2
アシスト:0.4
リバウンド:3.2
FG%:61.6%
3P%:42.3%
FT%:78.9%

1位:ボル・ボル

ポジション:C
得点:26.4
アシスト:9.0
リバウンド:12.4
FG%:58.3%
3P%:35.9%
FT%:81.7%

2位:二コラ・ヨキッチ

ポジション:C
得点:11.7
アシスト:1.4
リバウンド:9.2
FG%:64.9%
3P%:データ無し
FT%:72.3%

3位:イビツァ・ズバッツ

ポジション:SG
得点:4.4
アシスト:2.7
リバウンド:1.5
FG%:47.4%
3P%:21.8%
FT%:66.7%

4位:ブレイク・ウェスリー


この中から1位のボル・ボル選手と2位の二コラ・ヨキッチ選手の2選手についてより詳細に分析していきます。


ボル・ボル選手を分析!


上図はボル・ボル選手のシュート分布とシュート効率を表した図です。自分も分析をしたことで初めて知りましたが、23-24シーズンのボル・ボル選手のシュート効率はちょっと異次元です。

各エリアでのシュート効率ランキングを見てみましょう。ボル・ボル選手はどのエリアでも5.2%以上シュートを打っているので、各エリアにおいて、そのエリアで5.3%以上シュートを打っている選手の中でのランキングは下記の通りです。

シュートエリアシュート効率順位
0-3ft92.9%1位/337人
3-10ft68.3%1位/332
10-16ft59.1%4位/219
16-3P50.0%15位/127人
3P42.3%17位/314人


3-10ftだけでなく、どのエリアから打っても超高確率でシュートを決めているのが分かります。

もちろん平均点は5.2点で平均10.2分しか出場していないのでオフェンスNO.1の選手という訳ではないですが、少なくともシュート効率だけで言えばリーグトップクラスの選手となります。


二コラ・ヨキッチ選手を分析!


上図は二コラ・ヨキッチ選手のシュート分布とシュート効率を表した図です。

特筆すべきは3-10ftのシュート割合が全体の40.4%も占めているということです。この40.4%と言う数字は42試合出場している選手の中で5番目に高い数字で、上の4人の3-10ftの成功率は全員50%以下です。

3-10ftでのシュート割合が高い上位10選手


すなわちヨキッチ選手はリーグトップクラスに3-10ftでシュートを打ちながら、リーグトップクラスで決めているということです。

\\\ ヨキッチ選手の得点数と得点効率はこちらの記事でより詳しく分析しています! ///


10-16フィートはだれが上手いの?


10-16ftはだいたい3.05~4.88mくらいの距離です。


上の表は10-16ftのシュートが全体の20%以上を占める選手の中で、シュート効率が高い順に並べた表です。TOP4選手の基本スタッツは下記の通りです。

ポジション:PG
得点:27.1
アシスト:6.9
リバウンド:4.5
FG%:49.2%
3P%:36.4%
FT%:88.6%

1位:デビン・ブッカ―

ポジション:PG
得点:30.1
アシスト:6.2
リバウンド:5.5
FG%:53.5%
3P%:35.3%
FT%:87.4%

2位:シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

ポジション:PG
得点:19.2
アシスト:6.8
リバウンド:3.9
FG%:44.1%
3P%:37.1%
FT%:82.7%

3位:クリス・ポール

ポジション:SF
得点:20.8
アシスト:5.7
リバウンド:5.1
FG%:49.2%
3P%:35.5%
FT%:80.1%

4位:ブランドン・イングラム


どの選手もミッドレンジが得意な選手として有名ですね。この中から1位のデビン・ブッカ―選手と2位のシェイ・ギルジャス・アレクサンダー選手の2選手についてより詳細に分析していきます。

デビン・ブッカ―選手を分析!


上図はデビン・ブッカ―選手のシュート分布とシュート効率を表した図です。これを見るとブッカ―選手は3Pの次に10-16ftのエリアでたくさんシュートを打っていて、その割合は23.1%です。

つまりブッカ―選手はシュートの約1/4を10-16ftから打っていて、それを55.1%という超高確率で決めているということです。


シェイ・ギルジャス・アレクサンダー選手を分析!


上図はSGA選手のシュート分布とシュート効率を表した図です。これを見るとブッカ―選手ほどではないですが、それでも53.0%の確率でシュートを決めています。

加えてSGA選手は10-16ftでシュートを打つ割合が1番多く、全体の26.0%を占めています。

さっきの表をアシストされた2Pの割合が少ない順に並べたやつ


さらにSGA選手はアシストされた2Pの割合が2番目に低いです。(22.3%しかアシストされてない)すなわちSGA選手は自分でクリエイトして超高確率でシュートを決めているということが分かります。


16-24フィート(3Pライン)はだれが上手いの?


16ft-3Pラインはだいたい4.88~7.24mくらいの距離です。


16~3Pラインのシュート割合が20%を超えている選手が2人しかいなかったので、15%を超えている選手をピックアップして成功率が高い順に並べました。TOP4選手の基本スタッツは下記の通りです。

ポジション:SF
得点:15.1
アシスト:5.3
リバウンド:4.7
FG%:49.3%
3P%:38.1%
FT%:83.3%

1位:クリス・ミドルトン

ポジション:C
得点:16.7
アシスト:1.6
リバウンド:11.1
FG%:57.0%
3P%:10.0%
FT%:82.3%

2位:ディアンドレ・エイトン

ポジション:PF
得点:27.1
アシスト:5.0
リバウンド:6.6
FG%:52.3%
3P%:41.3%
FT%:85.6%

3位:ケビン・デュラント

ポジション:PG
得点:27.1
アシスト:6.9
リバウンド:4.5
FG%:49.2%
3P%:36.4%
FT%:88.6%

4位:デビン・ブッカ―

この中から1位のクリス・ミドルトン選手と2位のディアンドレ・エイトン選手の2選手についてより詳細に分析していきます。


クリス・ミドルトン選手を分析!


ミドルトン選手は全体のシュートのうち16-3Pのエリアが17%を占めており、57.8%の確率でシュートを決めています。この数字はそれぞれ

シュート割合:6位/314人
シュート成功率:1位/314人

となっています。

さっきの表をシュート割合(Attepmt)が高い順に並べたもの(ミドルトン選手は6位)


つまりミドルトン選手は

「トップクラスに16-3Pエリアでシュートを打ち、そのエリアから1番シュートを決めている」

と言うことが分かります。


ディアンドレ・エイトン選手を分析!


センターで16-3Pのエリアのシュート割合が10%を超えているのはエイトン選手だけです。(2番目はアンソニー・デイビス選手の9.0%でした。)

ポジションをセンターに限ってシュート割合(Attempt)が多い順に選手を並べた表


上の表を見ると、エイトン選手以外のアテンプトの割合が多いセンターの選手はみんなシュート効率が低いことが分かります。

唯一マイルズ・ターナー選手が61.8%とエイトン選手より高いシュート効率となっていますが、アテンプトの割合が6.1%と倍以上少ないので、やはりエイトン選手のすごさが際立ちます。

シーズンシュート割合シュート成功率
2018-201914.6%34.6%
2019-202010.0%38.6%
2020-20214.5%32.3%
2021-20225.9%41.5%
2022-20238.5%46.7%
2023-202415.5%55.2%
シーズンごとのエイトン選手の16-3Pエリアのシュート割合と成功率をまとめた表

上の表はシーズンごとのエイトン選手のシュート割合とシュート成功率を表しています。これを見るとシュート割合もシュート成功率も2023-2024シーズンが一番高いです。

どちらも昨シーズンに比べて大幅に上昇しているのが分かります。なぜ2023-2024シーズンで大幅に上昇したのかまでは分かりません。試合を見てさらに詳しく分析する必要がありそうです。

3Pシュートに関してはこれ一つで別の記事になりそうなので、ここでは省略します。

↓↓↓3Pシュートについてはこちらの記事から!!




現在制作中



おわりに


いかがでしたか。

今回の記事ではNBAのスタッツについて解説しました。

今後もこのようなNBAに関する記事を書いていきます!

最後までこの記事を読んでくれてありがとうございました。

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